蓑甲の造作。
2024-11-15
本日は青森県八戸市の常現寺(じょうげんじ)様へ。
写真は改修中の本堂屋根の様子。
蓑甲(みのこう)とは、切妻屋根や入母屋屋根などの屋根において、破風と屋根の頂部から流れる平部との間にある曲線部を指します。
主に社寺建築や数奇屋建築の屋根に見られ、独特な美しさを持つのが特徴。
ちなみに箕甲という名称は、穀物類のふるい分けに使う竹で編んだ農具である「箕(み)」の甲部分に形が似ていることに由来しています。
屋根の印象を大きく左右する重要な工程のため、しっかりと型を決めながら、一段ずつ丁寧に仕上げていきます◎
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本堂の大改修。
2024-11-08
本日は福島県福島市大笹生の安楽寺(あんらくじ)様へ。
写真は改修中の本堂の様子。
今回は耐震補強工事。軸組を残して解体し、基礎から新たにしています。
木下地工事が終わり、いよいよ造作工事。
歴史ある既存の部材を残しながら、新たな材料を組んでいきます。
新旧の部材を合わせた仕口や継ぎ手部分に、これまでの建物の歴史や
これから刻まれていく未来のつながりを感じることが出来、改めて
改修工事のやりがいを感じました。
水平や垂直がとりにくい改修工事は職人の技量が不可欠。
設計管理側との連携を大切に、丁寧に工事を進めていきます◎
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屋根の菱葺き。
2024-10-10
本日は山形県村山市富並の高木酒造(たかぎしゅぞう)様へ。
今回の工事はお蔵の屋根葺き替え工事。
写真のようなメタル瓦とよばれる既存の金属瓦を解体し、新規に銅板の菱(ひし)葺きを施工していきます。
菱葺とは、正方形に切った鉄板の4辺をそれぞれ折り曲げ、1枚ずつ菱形に組み合わせながら取り付けて行く工法。1枚1枚の構成単位が小さい菱葺は、複雑な形状にも対応することが可能で、特に明治時代から昭和初期に多くみられました。その分手間がかかる葺き方ですが、印象深い仕上がりとなります。
最後まで気を抜かずに工事を進めていきます◎
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和室の改修。
2024-09-26
本日は山形県山形市三日町の梵行寺(ぼんぎょうじ)様へ。
今回の工事は客殿和室の改修工事。
床がフカフカする部分があり、畳をめくって床下を確認したところ木食い虫が木部を侵食。歩く際に抜けるなど危険が伴うことも考慮し早速改修を行いました。
木部を解体の上、防湿コンクリートを打設し湿気対策及び防蟻対策をした上で、新たに床下地を施工。畳も新たに敷きなおしました。
完成までもう少し。気を抜かずに工事を進めていきます◎
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茅の解体。
2024-09-02
本日は山形県山形市成安の成安寺(じょうあんじ)様へ。
今回の工事は本堂屋根及び基礎部分等の改修工事。
屋根部分にはトタン屋根の下にもともとの萱(かや)が入っている状態。そのためまずは既存のトタン屋根を解体しその上で木下地を解体、それから萱屋根を解体していくという工程。
盆も明けましたがまだまだ残暑が厳しい状況。体調管理に気を付けつつ、安全第一で工事を進めていきます◎
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