2月2日(月)
春から本堂新築工事をさせていただく、岩手県一関市にある玉川寺様の木材加工が弊社工場で順調に進んでいます。ケヤキの柱や虹梁(こうりょう)を宮大工達が手際よく仕上げていきます。いまや、住宅新築などでは、ノミやカンナをまったく使わないところもめずらしくなくなりましたが、日本の伝統技法の将来を考えると寂しい限りです。私は、大工が手入れの行き届いた道具を小気味良く使い、削ったり、加工しているのを見るのが大好きです。そして、カンナをかけるときの「シュッ、シュッ」という音と、削られた柱から醸し出す木の香りがまた、得もいえぬ心地良さを与えてくれるのです。このすばらしい伝統技法を絶やしたくないと願うのは私だけではないと思っています。