古民家再生工事K様邸(山形県高畠町) 山形県高畠町K様邸。山形県南部の置賜地方において築年数の長さで5本の指に入る、築220年の堂々たる古民家です。3世代が楽しく暮らせるオンリーワンの住まいをコンセプトに、大規模リノベーション工事をさせていただきました。 工事概要建物:築220年の古民家 建坪:約90坪 工種:古民家再生工事 工期:約8ヶ月 設計:山形技建一級建築士事務所 施工:山形技建株式会社 施工前の状況1.施工前築220年の堂々たる兜(かぶと)造りの古民家です。こちらの建物は、高畠町出身で、京都で数多くの寺院建築を手がけた宮大工「戸田半七」が、最後に建立した建物でもあります。 後から増築した部分を無くし、元のすっきりした建物にしたいとの要望がありました。 毎年雪で埋もれるという玄関の様子です。こちらは屋根の高い玄関に作り替えることになりました。 220年前の宮大工、戸田半七が手塩にかけて造った床の間です。 随所に見られる彫りの見事な素晴らしい欄間(らんま)。 施工〜完成1.図面宮大工戸田半七がK様邸を新築するときに使った当時の貴重な図面。もちろん手書きです。 2.解体基礎から改修するため、柱を残して、天井、床、壁を解体していきます。 3.配筋工事丈夫なベタ基礎にする前工程として、砕石を転圧し、防水シートで覆(おお)い、鉄筋を組んでいきます。 4.基礎工事スラブコンクリートを打設した後、型枠を組んで立上がり基礎用のコンクリートを打設します。 型枠をはずし、丈夫なベタ基礎が完成しました。 5.木工事痛みのあった柱を新しい柱に入れ替え、建て込んでいきます。 太い柱と太い梁をがっちり組み合わせ、二階部分の床下地の骨組みも併せて造っていきます。 屋根裏の居室を造作しているところです。太い梁を現すために梁の曲線に合わせて壁下地を作っていかなければならず、そこには卓越した技術が必要とされるのです。 夏冬快適に過ごせるように、しっかり断熱材を施工した後、無垢材の杉板で天井を仕上げていきます。 腰板貼りが終わり、外回りの壁下地を作っている様子。 6.左官工事漆喰(しっくい)壁を仕上げていきます。 7.内部完成写真(一階部分)玄関ホール L・D・kの様子です。元々あった曲がり梁(はり)が、220年の時を超えてモダンな雰囲気を醸しています。 L・D・Kを反対方向から見た様子です。中央に畳敷きを用意し、家族皆が集いくつろげる憩いの場となりました。 小上がりの畳敷きには掘りコタツを設置できるようになっており、ペレットストーブが部屋全体をやさしい暖かさで包みます。 リビング部分の上部が吹き抜けになったことで、開放感が抜群にアップし、さらに天井や家の造りを眺めることができるようになりました。 広くてのびのびお湯につかれるバスルームは、家のモダンな雰囲気に合わせ、シックな深い色合いになっています。 すっきりオシャレなペレットストーブを設置しました。 内部完成写真(2、3階部分)黒光りするむき出しの太い曲がり梁(はり)が歴史を感じさせます。 。い。い。い。い。い。い 2階ホール及び3階への階段の様子。